「そこまでする必要あるの?」→いや…、あるだろ…。

土日は運用がなくゼロ活として配信することも特にないのと、
深夜に目が覚めてしまって特にやることもなく暇な時にコラムを書いていくことにしました。
なので、週一ペースくらいで更新して行く予定です。
動機は、ゼロ活運営スタッフである我々が経験して来たこと、知識、技術が、
読者の人生に少しでもプラスになっていただけたらと考えているからです。
いいねと思った記事があれば、コメントやシェアしてくださると嬉しいです。
それでは、ここからが本題。
ゼロ活の理念の一つとして、「皆様の人生が豊かになって欲しい」という想いがあります。
一人の漏れもなく、理想を言えば、本当に、
ゼロ活に関わってくださっている全員が幸せになっていただきたいです。
しかし、それが理想であって、現実的には極めて難しいという事も承知しています。
何故なら、我々は、「人生を豊かにし、幸せになっていただきたい」と想うことしか出来ないからです。
例えばディズニーランドに入園してくれた人には、パレードやら、アトラクションやら、美味しいご飯やら、ご家族の笑顔やらで、幸せを提供することが出来ますが、
距離が遠い、チケット代が高いなど、何かしらの理由で入園されない方には幸せを提供することが出来ません。
そんな感覚です。
我々は今までの経験と知識から、その人の2〜3年後が見えてしまうことがあります。
これは生まれ持った才能ではなく、後天的に身に付いた千里眼の様なものです。
4年前くらいになりますが、こんなエピソードがありました。
家族構成は旦那さん、奥さん、生後2ヶ月のお子さん
私がお話ししたのは旦那さんで、
「奥さんの為と、お子さんの将来の為に収入を増やしたい」
こんな想いをお持ちの方でした。
1週間後くらいにその旦那さんからLINEが来ました。
「今電話出来ますか?」と。
私から電話をかけて、どうされたんですか?と聞くと、
「やっぱり辞める事にしました。筋を通す為に電話させていただきました。」
との内容でした。
その旦那さんとご家族の人生なので、何を選択されるかは自由です。
ただ、その理由が純粋に気になったので、
「辞めるのは構いませんけど、どうされたんですか?」と聞きました。
すると、
「嫁に、そこまでする必要あるの?って言われたので辞めることにしました。」
とのことでした。
冷めているかもしれませんが、私は、
「そうだったんですね。奥さんとお子さんの為にお仕事頑張ってください。」
と、特に引き止めることもなく当たり障りのない会話をしてから電話を切りました。
あれから4年が経ち、当時生後2ヶ月だったお子さんももう直ぐ5歳になられるはずです。
あと2年もすれば小学校に入学し、
6年後には中学校。
そこから3年後には高校。
また3年後には大学。
お子さんの成長に比例して食費も増えるでしょうし、部活動なんかをやるならそこでも出費があるでしょう。
皆さんなら、客観的に見てこの旦那さんの選択をどう思われますか?
そこまでする必要ある?って言われたから辞めた。というのが旦那さんの選択で、ご家族の考えでしたが、私は、
そこまでする必要あるだろ。と、4年経った今でも思います。
強く引き止めて、無理やりにでもやらせた方が良かったのかもしれません。
私の選択としてはそれが、旦那さん、奥さん、お子さんの為だったのかもしれません。
しかし、当時の私は引き止めるということを選びませんでした。
そして、この先同じ様な出来事があったとしても引き止めることは選びません。
リポビタンDのCMで、ケインコスギさんが「ファイト!一発!」の掛け声とともに仲間を引っ張り上げるシーンを見たことがあるでしょうか?
ビジネスってまさにこれで、本人に「自分の人生を何とかしよう」という意思が無ければ引っ張り上げれないのです。
下手をすればこちらまで転落しかねません。
駅のホームで電車に飛び込もうとしている人がいたら、助けますか?
優しい人なら自分の危険を顧みずに線路に飛び込もうとしている人を助けるでしょう。
しかし、その場では助けられたとしても、その人自身に「生きる気力」が無ければ、またどこかで同じことを繰り返します。
我々は、「人生を豊かにし、幸せになっていただきたい」と想うことしか出来ません。
その人の2〜3年後が分かってしまうからこそ、悲しくなることがあります。
例えば、去年の特別給付金で出た10万円を詐欺案件にぶっ込んでる人がかなりの数いました。
皆さんが共通して仰っていたことは、
「給付金だから仮に溶けても痛くも痒くもない」と。
溶けることも分かっていたし、溶けた後にどんな反応をするのかも分かっていました。
そして、資金を溶かさずに堅実に増やしていく方法も知っていました。
しかし私は、詐欺案件に投資することを無理やりにでも止めさせて、堅実に増やしていく方法を教えるという選択をしませんでした。
本当なら、ボロッカスに理詰めして詐欺案件への投資を止めさせることが彼ら、彼女らの為だったのかもしれません。
しかし、投資詐欺案件というのは覚醒剤の様なものなのです。
月利20%で1年間複利運用した場合、給付金の10万円が89万円になります。
その89万円をもう1年間複利運用すれば790万円になります。
10万円が2年放置で790万円ですよ?
しかも、稼いだ10万円じゃなくて、貰った10万円が。
790万円になる可能性があるなら、10万円が溶けるリスクを背負っても良いような気になりませんか?
しかしその可能性というのは幻想で、蜃気楼です。
はなからそんな可能性なんて無いところに10万円をbetしていたのです。
運用している様に見せかけて自転車操業をし、目標金額に達したらトンズラをこく気なのですから。
芸能人のよくあるニュースで、覚醒剤に手を出してしまった人が、更生したかの様に見えてまた摘発されるなんてことがよくありますよね。
一回やっちゃうと、またやっちゃうんです。
恐ろしいものです。
ダメだと頭では分かっていても、身体がソレを欲してしまって理性が効かないんでしょうね。
投資詐欺案件もこれに似た部分があって、
偽りの月利20%であったとしても、一度それを体感してしまうと、その増え方が強く脳裏に焼き付いてしまいます。
すると、真っ当で安定的な資産運用の%に満足出来ない身体の出来上がりです。
投資の神様と呼ばれるバフェットが年利20%とかです。
私の叔母が社員なので付き合いで投資している住友生命のファンドで年利0.5%です。
銀行預金は年利0.001%です。
2020年、放置型FXの年間成績は+157.5%(2.57倍)で、平均月利で言えば8.2%でした。
これは妄想ではなく事実です。
しかし、月利20%に毒されてしまった身体と脳みそでは、年2.57倍なんて増え方じゃ満足出来なくなっちゃってるんです。
投資詐欺案件は覚醒剤に似た性質があります。
本当に恐ろしいです…。
しかし、資産運用において最も重要なことは、どれだけ増えるかではありません。
もちろんどれだけ増えるのかは大切なことですが、最重要ではありません。
資産運用においての最重要は、減らないことです。無くならないことです。
仮に月利20%だったとしても、半年後、1年後に溶けてたら意味がありません。
というより、寧ろマイナスです。
最後に、
ここまでで約3,100字を書いて来ました。
日本人の1分間の平均読書速度は500字前後だそうなので、6分くらいお付き合いいただいているのかもしれません。
ここまで読み進めて来れた人は、果たして何人いるのでしょうか。
おそらく、ここまでの3,100字をご自身の人生に活かすべくしっかり読み進めて来られた人はせいぜい1〜2割程度かなと思います。
なので、ここまで読み進めて来られた時点で、貴方は、ゼロ活読者の中でも少数派ということです。
きっと、真面目な性格なのだと思います。
何故なら、真面目な性格でなければここまで読み進めて来れない様に書いたからです。
絵文字も顔文字も使わなければ、文章に派手さもありません。
白の背景に黒字でただ単調に坦々とここまで書いて来たので、
この単調さに飽きずにここまで読み進めて来れたのなら、貴方は、
「自分の人生を豊かにしたい」という信念がある真面目な人なのだと思います。
私は、真面目な人が損をして、不真面目な人が得をするという世の中に嫌気がします。
本来なら、真面目な人こそが報われるべきではないでしょうか。
しかし、真面目な人は真面目が故に、
詐欺案件などといった一部の不真面目な人たちの食い物にされているのが現実です。
我々ゼロ活が出来ることといえば、真実を伝えていくこと。
しかし、「伝える」と「伝わる」は違います。
あえて単調に書いて来たので、途中で飽きてここまでついて来れなかった人たちには、
ゼロ活が伝えたい真実は伝わらないと思います。
しかし、ここまで読み進めて来れたということは、貴方は真面目で確固たる信念をお持ちの方だと思いますので、
我々ゼロ活が伝えたい真実を受け取るだけの資質が有るのだと思います。
理想としては、全ての人が人生を豊かにし幸せになっていただきたいと思います。
しかし、それは理想であって現実的では無いことも承知です。
なので、伝わる人に伝われば良いと考えています。
その真実を是非受け取っていただき、貴方自身が幸せを手にしたら、その幸せを貴方の周りの方々にも分けてあげてください。
貴方自身の人生が豊かになることで、貴方の周りの大切な方々の人生をも豊かに出来るのです。